スキップしてメイン コンテンツに移動

ウェブページ/ブログとGoogleフォームの使用(試用)

とある方から,ウェブページないしはブログ開設の相談をされています。

私もさほど経験があるわけではありません。現在のネット環境が,物理的な接続状態の上に幾重にも整備された土俵の上で,情報コンテンツのみ扱えばよい状態になっているとしますと,文系理系の差もさほどないものと思います。とは言え,頼られると何らかの解を出さないといけません。

まず,サイトがどんな目的のどんな性質のものかにも依りますが,個人のページならば,自分でサーバーを持って,そこにサイトを開設するのが基本でしょう。しかし,易しくなったとは言え,サーバーの管理は素人には難しい上に,四六時中サーバー機となるコンピュータを自宅で動かし続けなければなりません。

ウェブページの作成は,htmlなる書式(文法?)に従って書いたデータのファイルが,あたかも自分のコンピュータの中のファイルを見る様に全世界から閲覧される様に,世界中で唯一の名前が与えられます。実際には電話番号の様なアドレス番号なのですが,数字では分かりにくいので,対応するような名前を付けてもらいます。"http://"で始まるURLというものです。

以上の観点からしていくつか問題があります。まず,個人がサーバー機を管理するのは大変だと言う事です。現在では機械そのものは普通のパソコンで十分(むしろ古いものでもOK)ですが,専門的知識とずっと電源を入れての管理が必要です。そこで登場するのが,ネットへの接続業者(プロバイダ)などが提供するウェブサイトの開設サービスです。 

世の中に無数にある小さなウェブサイトは,殆どが商用の大量のサーバー機の一部を間借りする形だと思われます。個人のサーバー機が戸建て住宅とすれば,こちらはアパートと言う事になります。実際のアパートですと,借料が必要ですが,ウェブサイトの場合は無料のものも多くあります。

ネットの一般への普及期には家族紹介のような個人のウェブページが流行りましたが,現在では個人のウェブページはブログにその役目を受け渡した様に思います。サーバー機の管理はもちろんの事ですが,業者のサーバーに間借りするにしても,自分のウェブページを直接管理するのも面倒だということです。FTPソフトを用いて,文書や写真などを貼付けた書き付けであるhtmlデータを管理しないといけませんでした。

多くのネット利用者の人たちが情報発信するには,大事なのは情報の中身そのものであって,ワープロで文書作成する様に簡単にページを編集できて,直ぐに公開出来れば理想です。その役目を果たすのがブログです。もう登場して10年余りになると思います。ここで書いている記事そのものが,GoogleのブログサービスBloggerです。

いわば,ブログはサーバーを間借りした上に,そこでウェブページの既製品ないしはイージーオーダーのページの入れ物を貰い,その中身のみを利用者が書いているのです。登場初期には「簡易ホームページ」とか言われたものでしたが,直接htmlの編集が許されれば,オーダーメイドのウェブページとほぼ同じ事が出来ます。

むしろ,ブログの特徴は,日記的に記事を書き溜めて行き,それぞれの記事に読者がコメントを書き合ったり,連絡を取り合ったりする機能がある事でしょう。そのせいか,ウェブページは,更新はあるにしても成書の様に静的であり,一方ブログは,その「ウェブログ」のネーミング通り,雑誌もしくは日記のようにどんどん流れていくというイメージがあります。

どちらの形態を使うにしろ,文章だけでは,どうしても訴求力に限界があります。一番一般的なのは写真や図でしょうか。データを用意さえすれば,ブログでは普通簡単に挿入出来る様になっています。現在は,音源でも動画でも,簡単に貼付ける事が出来ます。それどころか,アンケートや署名のデータを集めるために必要なデータの入力フォームなども,自分で面倒なプログラムを作らなくても,指定に従って行くだけで作る事が出来るようです。

私はやったことが無かったので,ここで試してみたいと思います。Googleフォームという,そのまんまのネーミングのサービスです。以下のフォームは試しに作ってみたものです。ごらんの通り個人情報の入力はありませんので,試してみて下さい。

コメント

このブログの人気の投稿

技術士登録証が届いた

名古屋出張から帰りましたら,技術士登録証が届いていました。3月22日の金曜日には届いていたようです。 思ったより大きいです。B4サイズですので,折り曲げたいところですが,二つ折り禁止で丁寧に届きました。 技術士登録証の実物を見るのは初めてです。 掛ったコスト(登録料3万円と6500円の手数料,あと今までの受験料)が回収できるかどうか分かりません。何分職場内技術士で,業務の合間を縫って企業の技術相談などにのっても全くのタダ。職場から給料は頂いていますが,こんなんでいいのかしら? 私の登録番号は70000台ですので,およそ日本にはこのくらいの方が居るはずです。 約半分が建設・土木関係の技術部門の方です。電気電子部門はざっと10%,電子応用分野はさらにその10%くらいでしょうか。 電気系の資格ならば,「電気主任技術者」が権威と歴史があります。1種,2種,3種とありますが,イチバン下の3種でも,通常の事業所などでは十分,2種ならどんなデカイ工場でもOK。電力会社にでも勤めない限り1種は要りません。 技術士資格もハイレベルなものですが,その隘路は業務独占ではなくて名称独占である事です。技術士でなければ出来ない仕事というのは基本的にはありません。建設系では実質的に業務独占資格となっているため価値は高いようです。 代わりにと言っては何ですが,この3月末で高校の教員免許の期限が切れてしまいました。

JABEE認証の継続は必要か?

JABEE導入の目的の一つに,技術者の地位向上ということが言われました。それは大変結構な事です。今日の日本の繁栄は技術者の努力の上にあったことは間違いありませんし,人以外資源の無い日本が今後食っていくためには,技術者の役割が重要であることは論を待ちません。では,JABEEをやったら,技術者の地位が向上するのでしょうか? ◆ 残念ながら,無理筋のように思います。どこにもその脈絡がありません。JABEE認証制度は,技術者の地位向上よりも,エラい先生方やお役人の退職後の地位向上という本音を,立派な大義名分のオブラートに包んでいるように見えます。 JABEEコースを修了する学生にとって唯一有効なインセンティブに見える技術士第一次試験の免除も,技術士制度をいじって,従来経験者が免除されていたものを義務化して作ったものです。 そして,そのような「人工的な恩恵」でさえも,大学はまだしも高専では専攻科まで進む学生か,名目上はJABEE認定大学に編入学した学生にのみ与えられるものです。「名目上」と言うのは,そのような大学編入生においてすら,「学校毎に認定されたJABEEプログラムが違うから,通算はダメよ」と言われたとの情報。正確な実態はどうなのか怖くて聞けません。JABEEは教育の国際水準の確保では無かったのでしょうか?国際水準が確保されても,国内水準は学校によりバラバラなのでしょうか? デタラメです。それどころか,JABEE委員ご出身のレベルの高い大学では技術士の地位の最も高い建設土木系ですら,JABEEには洟もひっかけないのです。JABEEを言う前に,技術士そのものの地位向上が先決でしょう。それに,みんながみんな技術士を目指す訳ではありません。それを本気で目指す人は一次試験から受ける方がJABEEコースのメンドウな縛りをかいくぐるよりもずっと楽でしょう。 ◆ JABEEの初代会長さんをされた方の前職は放送大学学長,その前は日本一の大学の総長さんでした。皇室関係の有識者会議の座長さんなどもやられました。まあそれは結構なことです。関係なさそうなことです。しかしながら      。 当職場ではJABEE導入により,それまで放送大学受講で取らせていた単位はJABEE上は無効だとされ,自前開講になりました。大学単位を取らせるには教員が足りないから放送

口頭試験を受験

平成18年度の第二次試験筆記試験の合格通知に口頭試験の案内通知がありました。前年度の不合格通知には空白だった箇所に,試験日や場所の案内があります。 12月8日(金),13:30〜14:00,渋谷のフォーラムエイトです。ここのビルには日本技術士会の事務所があり,口頭試験の大半がここで行われる様です。 平日の金曜でしたので,職場に伝え,出張扱いで試験に臨む事が出来ましたが,前泊は出来ず,朝JRで出かけました。後から思えば,試験日がもう少し遅ければJRが雪で遅れたり,飛行機で行くにしてもやはり雪で欠航することもありましたので,当日朝出かけると言うのは危険な事でしたが,まあ,その位の気分だったのでしょう。 当日トラブルがありました。 当時小学生の息子が学校でアタマを打って病院に運ばれたとの事,小学校の教頭から私のケータイにかなり丁重な電話がありました。何で私に来るのだろうと不思議に思いましたが,意識を失ったそうで,病院に運ばれたが,精密検査の結果特に脳には障害は無いようだとの連絡でした。当時妻はケータイを持たず(持っていても出ないですが),家と連絡がつかないので,私の職場に連絡,出張中だと知って,伝え聞いたケータイに掛けたということでした。口頭試験直前でしたので,少し気にはなりましたが,大事には至っていないとのことで,試験中はその事は忘れていました。後で本人から聞いたところでは,「安らかな気分だった」とのことなので,けっこうヤバかったのでしょう。 口頭試験には集中して臨みました。 試験室前の椅子で待っていると,呼び出しがあり,部屋に入りました。事前に面接官は2人と聞いていたのですが,4人いました。実際にメインで質問をするのは大学教授風の方で,技術士風の方がサブで聞くというかんじでした。 質問内容は受験動機から始まって,現在の職場での必要性等でした。「現在の職場ではいらないのではないですか?」といった質問に対しては,確かに明確な答えはしにくかった記憶があります。「技術相談を受けるのに要る」と答えたのですが,「技術士は無くても出来るのではないですか?」という問いには明確な解答が出来ませんでした。 私の業務経歴に関して「薄膜磁気ヘッドは現在使われているのですか?」という問いが,「いかにもモノにならない技術ではないのか?」の様な聞かれ方だった気がして,「