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8月, 2014の投稿を表示しています

気になる事

久々の投稿です。 このごろTVというものを殆ど見ないのですが,たまに見て感じるのが「日本のここが素晴らしい」というような番組が盛んにある事です。以前はそんなでもなかったですし,面はゆい様な,悪い気持ちはしない訳ですが,そんなに繰り返されるのも,ヘンだと思うのです。「富士山」や「和食」,「富岡製糸場」が世界遺産に登録されたことなどとも関連するのかも知れませんが。  日本人が自信を失っている事の裏返しではないか?と思うのです。自らの努力で得たものを振り返るのは良いですが,必ずしもそうでないものに価値を見いだすと,これはいけません。 現在の日本の良さを見て自信を持つ事も結構ですが,それは過去の人々の努力で成されたことを忘れてはいけません。良いところは再確認しつつも,それを将来世代に伝えていかないといけません。日本の良さ(も悪さも),外に出てみて初めて分るものだと思います。内に籠っていて「日本は良いんだ」と叫んでも独りよがりになる虞れがあります。  日本の良さの一例をあげます。 日本人の手先の器用さとそれから発展した技術。きっとその元は,お箸を使うとことから来ているでしょうし,一流の腕を持つ専門の職人を尊敬する文化から来ているのでしょう。諸外国では必ずしもそうでないのでしょう。しかし長所は短所にもなるものです。器用さは,生産面では自動化省力化への改善を阻んだ面もありました。  礼儀正しさや思いやりの心。これも長所でしょう。 相手を立てる謙虚さは,長年相手が敵か味方かといった猜疑心を持たずに済んだからでしょう。人を見ると誰彼無く謝ります。欧米文化では,謝るというのは責任を認めた事になりますから,絶対にしません。日本人は「何にでもペコペコ謝る」,「Noと言えない」などと良く言われました。 日本のキレイさ,犯罪率の低さ。当然長所です。 これまでの教育の高さ,国民総中流,就職率の高さ,などからくるのでしょう。 しかし,余りにも清潔を求めすぎて免疫力が下がる?とか,犯罪に対する抵抗力が無いとか,敢て言えば短所になります。  グローバルな時代ですから,日本の良さもそうでない点も客観的に眺め,より良く次代に伝えて行く事が重要だろうと思いますが,良い点が本当により良く伝わって行くのか一抹の危惧も覚えます。  技術の高さや洗練さに関していえば,一時期,日本の技術が世